額面通り

今日はなんでも 正直に

今の気持ちの備忘録

1月から3月あたままでの雰囲気は”淡い死の匂い”だった。

元旦2日と大きな災害・事故があり、そもそも切羽詰まってた精神状態のところに芦原先生のことが起きて、濃い霧に包まれたような、どうしようもない気分をずっと持っていた気がする。

「光る君へ」に関連して『源氏物語は恋の話に見せかけた死と罪悪感の物語』と書かれたツイートを見つけて、この1月から感じていた匂いの源にたどり着いたような気持ちになった。12月末から角田光代版・源氏物語を読みはじめていたんだけど、まだまだはじまりの部分なのにどうにも重いというか、ユースケ・サンタマリア演じる安倍晴明的に言うと『瘴気が…瘴気が強すぎる』って感じで全然読み進められないでいて。

でも今週に入ってすっと死の匂いを抜けた。たぶん直秀というキャラクターの最期によって。この日曜日で色が明確に変わったように思う、それは物語としてだけではなく、わたしの個人的な現実世界の話でも。いや、もしかしたら別に変わってはいないのかもしれない。でもわたしの心持ちは明確に変わっている、カラーフィルム2.0と言う感じ。

色は変われどピントはきれいにあっている。ちゃんと見よう、見ていこうという意思もある、過去でもなく未来でもなく今を生きようという意思。

今の気持ちの備忘録。