額面通り

今日はなんでも 正直に

いいえ、わたしは(M-1グランプリ2021感想)

途中仕事が入って、(文字通りの)ハライチのターンで小一時間ばかり中抜けしたので、優勝を見届けたのは23時過ぎ。

毎年もう、各出場者のせり上がり前のエモいナレーションだけでもう涙涙、年々涙腺がバカになるけど今年はほんとに、大きな泣き笑いの素敵な大会だったと思うし、とにかくトップバッターのモグライダーがとっても良かった。ハチャメチャに笑った。いいえ、わたしはさそり座の女。ずーーっと笑ってたよ、素晴らしかったよモグライダー

3年くらい前から、最後の3組に残った後、2回目のネタでは「キャラとしての愛らしさ」が勝敗を分けるなあと個人的には思っている。霜降り明星せいや、ミルクボーイ角刈り内海さん、マヂラブ野田さん、彼らが持つ何とも言えない愛らしい雰囲気、なんか”かわいい”と思ってしまう純粋さ、どこかヘンだけど全肯定されるようなハッピー感、「オレはこれだ!」みたいな圧倒的This is meを見せてくれた人が最後の最後、”その年の一等賞”を授かっているように思う。まさのりは圧倒的にかわいかったね、錦鯉とってもおもしろかった。まさのりの愛らしさだけじゃなく、単純にネタとして最高おもしろかったです。

自分でつけてた点数表を見ると、最後の3組はオズワルド・ロングコートダディ・インディアンスでした。真空ジェシカも大好きだった、5秒秘書と駒沢大学めっちゃ笑った!ランジャタイもまさにランジャタイで、今年はほんとに、みんなそれぞれに素敵で、どのコンビも応援したくなる良さがあったなと思う。それはわたしが笑い飯以来約10年ぶりに推しコンビを見つけて、お笑い沼にどっぷり浸かってた2021年だったっていうのもあるのかもしれないけど。

10年ぶりの推し・見取り図は敗者復活4位だった。推しではあるけれど、正直納得の気持ちもある。むしろここからの逆襲が楽しみよ、2022年も、彼らを見ていけるのが楽しみだし、2022年こそは、どこかの劇場で生で、漫才を見られる日が来るといいなと思ってる。

先週の金曜日にどかっと雪が降って、急に冬に閉ざされた札幌の街。土曜日は朝から衝撃的なニュースが駆け回って、そこはよくよく見知った場所で、気持ちが落ち込み気味だったから、今年のM-1は例年以上にありがたかった。笑うって、笑うことができるのって、無条件で最高だね。