額面通り

今日はなんでも 正直に

旅の記録②

古本屋さんを出て、錦糸町方面に向かって住宅街をまたぷらぷらと歩く。小学校とか、昔ながらのお総菜屋さんとか、下町らしい、町工場のあたり。電線のぶら下がり方が、東京だなあと思う。ひしめきあう小さな建物たち、その中の生活。ガラス窓にくっつくようにぶら下がった洗濯物。狭い道路を走る宅配便の車。すれ違う中学生男子。だんだんとスカイツリーは大きく近づいていて、ここは、の絶景ポイントで写真を撮った。わざわざ見に行ったわけではないから、ここまでスカッとした視界で見られたのは面白かった。

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お目当てのカフェは、定休日で入れなくて、ここまで1時間近く歩いてたので限界で、セブンイレブンのイートインコーナーでしばし休憩。持ったままのお泊り荷物の重さも地味に腕にしんどくなってきていて、どっと疲れがでてくる。しかし歩いて錦糸町駅までいくしか術がないので、ここからまたがんばって歩く。なんだかよさげな八百屋さんの写真を撮ったりしながらずんずん歩く。

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あまりにも疲れてたからどこかのお店に入ってお茶したかったけれど、ささやカフェ定休日に動揺しすぎて急に打つ手がなくなった感。総武線に乗ってはみたものの、ん?と思って一旦両国で降りる。

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24時間テレビ、雅紀の手紙を思い出しながら、改札を出ぬままホームでしばしぼんやり。両国で降りたんだったら喫茶ランドリーに行けばよかったのに、この時はそこまで頭が廻ってなかった。恵比寿・目黒方面に行くか、広尾にいくか、白金高輪に行くか、ちょっと早いけどもう赤坂に行ってしまうか、散々迷って、とりあえず白金高輪のベーグル屋さんに行くことにした。

 白金高輪は去年「検察側の罪人」の初日舞台挨拶の時にも行った場所。1年ぶりだなあと思いながら地上へ出る。時間はもう夕方5時を過ぎていて、空はだんだん暗くなってきていた。

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その昔、代々木上原にあったベーグル屋さんが、今は白金高輪にあるということ、去年札幌に戻ってきてから気がついて、今年はどうしても行きたくて。しかし地図を見ながら歩くも案の定迷う。ぐるぐる迷っているうちにどんどん暗くなってくる。背の高いタワーマンション、ここはアレかなー、智が住んでたマンションかなーとか思いながらぐるぐる歩いて、ようやくベーグルやさん発見。

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お店の前まで来てみたら、すぐ向かい側が去年ごはんを食べた「ひき肉少年」だった。去年はなんで気がつかなかっただろうか。まあいい。中に入って、懐かしのベーグルをふたつ購入。もう閉店間際だったからか、ベーグルの種類は少なくなっていた。そして質量がどっしりしてるベーグルは、疲れた体にがっつり重くてけっこう堪えた。駅まで戻る途中でバスクチーズケーキのお店の前を通って、あれ、ここも誰か食べてたケーキだったかも??と一瞬思ったけど結局寄らなかった。

③に続きます