額面通り

今日はなんでも 正直に

夏の前日

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自分のブログを読み直していたら、ここ最近のものよりも3月ごろの日々の記録として書いてた時のがおもしろくて(自分で言う)ああこんなこともあったなって忘れてたことをけっこう思い出せたので、記録するのは大事だなと思った昨日。

9/14

朝から石川浩司さんの『「たま」という船に乗っていた』を読む。

「 たま」を初めて見たのは中学3年生の時。イカ天とともにバンドブームの波をもろかぶってここまで生きてきた自分なので、同じ時代を生きてきた自分の”青春時間”についても思い、最後はじんわり涙がにじんだ。高円寺の小さな部屋、吉祥寺曼荼羅イカ天、テレビの影響力、武道館、紅白、90年という年の狂乱。地方都市でのハプニング、海外レコーディング時の不思議事件、タイの会場、インディーズとして立上げた会社のこと。盗まれたレコード、麻雀卓にした4枚の絵、ラジオ局での混沌、メジャーレコード会社の新人くん。どれもが目の前に浮かぶようで、とても素敵な文章だった。83年の高円寺の四畳半から20年という長い時間をわたしも一緒に旅した気持ちになった。荒ぶる波、凪ぐ風、ちょっと不思議な、小さな船。

イカ天出演を決めた理由のひとつに「似たようなバンドが先に出て『○○みたいなバンドだね』と言われるのはいやだよね」というのがあった、と書かれていてああやっぱり、それくらいオリジナリティというか「どう見えるか」を考えての音楽性とキャラクターだったのだなあと感慨深かった。4人それぞれの現在の活動を見ると全員が全員、らしいフィールドで音楽を奏でていらして、やっぱりちょうかっこいいなと思った。iTunesで好きだった曲を取り急ぎ1曲だけ買った。

 

夏の前日

夏の前日

  • たま
  • ポップ
  • ¥250

Gさんが今年リリースされた新しいアルバムのジャケットが素敵だった。ナイスミドル。

 

せっかくダウンロードした曲が聞きたくて、お昼会社のまわりをうろつきながらずっと聞いていた。ステーキ屋さん、お寿司屋さん、開店前の居酒屋の前、耳にはたまの音楽。2017年の9月14日という秋の日の一日。